各メーカースクイジー形状の違い

ここでは、メーカー毎のハンドルを写真で見て頂き、形状の違いを見て、大まかにハンドルによってどのような違いがあるのかを考察し、製品選びの参考にして頂きたいと思います。

 下の写真は、使用上に影響の大きいハンドルヘッド部の形状の違いを見るため、ハンドル上部で合わせて並べてあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

左から、エトレコンツアー、プロスーパー、アルミ、ステンレス、真鍮、ステコンステンレス、ウンガ―エルゴ、スイベルハンドル 同じ縮尺になるように写真を撮影しているので、実際の大きさの違いもほぼこの見た目通りとなります。

この中で、最も歴史が古く、未だにベストセラーの真鍮を基準に見ていきますが、比較の仕方としては、真鍮のコピーを赤く塗り潰し、背後にあわせて、ハンドルヘッド部にどのような形状の違いがあるか見ていきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エトレに関しては、真鍮とステンレスは、同じ。アルミは意外にも真鍮より深くお辞儀をしています。反対に、ステコン、ウンガ―は、真鍮より明らかに背面に反っています。他に、ここには載せていないですが日本のSEIWA、山崎産業、TOWAの輝きスクイジーなども真鍮より背中側に反っていますので、ほぼほぼエトレ製品がお辞儀が深いと言えそうです。

次に、このお辞儀具合が、実用上どのような違いがあるか次の写真で見てみます。それぞれのハンドルは、垂直状態から同じ量だけ回転させてあります。チャンネルは、全てのハンドルに真鍮のチャンネルを装着した状態としていますので、影響はハンドルの形状のみということになります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

下の図は、上図を部分拡大したものですが、図左側、ハンドルをガラスに寄せた状態では、エルゴハンドルは、ゴムのお腹部分が当たりエッジが効きづらそうですが、真鍮は、ゴムの角、エッジが効いて当たっています。エッジが効いて当たっている真鍮は問題なく水を切ってくれますが、対してゴムのお腹部分が当たってしまいそうなエルゴハンドルは、エッジが効かず膜を張ってしまいそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次に図右側、ハンドルをガラスから離して立てた状態では、エルゴハンドルの方は、ゴムのエッジが効いて接触していますが、真鍮は、ゴムがひっくり返ってしまいそうです。以上のことは、ハンドルのお辞儀が深いものは、ハンドルを寝かせて使用するのに扱いやすく、お辞儀が浅いものは、ハンドルを立てて使用するのに扱いやすいと言えそうです。

実作業では、腕を伸ばして操作するような場合、スクイジーを持つ手は手首を立てづらくハンドルは寝かせがちです。そのような状況では、エトレのような寝かす側に許容範囲のあるハンドルは寝かせてもエッジが効いているので、水をきれいにきり易く操作しやすいと言えます。反対にウンガ―などのお辞儀が浅いものは、寝かすとエッジが効かなくなり上手く切れにくいため、そのような状況では意識してハンドルを立てて操作する必要があります。 また、腰高より下方でスクイジーを操作するような場合には、ハンドルを持つ手は手首を寝かせづらく立てがちとなります。さらに水切りの最後、サッシ際でキメる際にもスクイジーは、より立てることとなるのでウンガ―のような立てる側に許容範囲のあるハンドルは、ゴムが反りずらく使いやすいと言えそうです。反対にエトレのようなお辞儀の深いタイプのハンドルをそのような状態で操作する場合は、立てがちになりやすい手首をなるべく立てないように意識して操作した方が良いと言えます。キメの際には、ゴムが反ってしまう場合は、無理に頑張らずに最後にチャンネルを垂直の状態にしてからガラスから離し、一本残った筋をウエスで仕上げた方がロスが少ない場合もありますので、諦めが肝心です。

これらをポール作業に当てはめて考えてみますと、寝かせる側に強い真鍮は、ポールを伸ばした引き始めの状態が垂直に近い状態でも水を切ってくれ、エルゴテックは、ポールの引き終わり、下までポールを降ろした際により下まで引けるといえます。

エトレのスーパーハンドルは、真鍮より深くお辞儀をしているので、さらにポールを垂直に立てた状態でも引けることになりますが、反面下の方まで引くことが難しくなります。ウンガ―のスイベルハンドルは、スーパーハンドルとは逆の性質となりますので、どちらを重視するかでチョイスする判断材料とされても良いと思います。 コンツアーハンドルは、お辞儀具合が押さえつける力加減で0度まで可変しますので、ポールの引き始め、引き終わりのどちらにも唯一強いハンドルとなりますが、手持ちでの操作では可変する特性が操作しづらいと感じられる場合もあるので、ポール専用として考えた方が良いかもしれません。

以上のことから、スクイジーには立てる側に強い、弱いがあるといえ、そのスクイジーの特徴が分かればより状況に合わせた操作が可能になると言えそうです。

チャンネルに関しては、各社、独自の形状に違いが見られ、その形状から特徴を推察するのはここでは省略致しますが、異なるメーカー間のチャンネル、ハンドルの組み合わせも可能ですので、色々試されてご自身にあったものを探されても良いかと思います。

 

 

 

 

 

 

 



 

            左からウンガ―ステンレス、ステコンアルミチャンネル、エトレ、ステンレス、エトレアルミ、エトレ真鍮

     ハンドル、チャンネルについてより詳しくご覧になりたい方は、下のリンクからPDFにてご覧いただけます。




     

 

                                               3月24日更新